言語学者クラシェンの言葉を聞くと、 シュリーマンの学習法がいかに優れているかが判ります。
言語学者のクラッシェンは言いました;
『語学習得には、一つのプロセスしかない』(Stephen Krashen, 1941年 – )
それは、理解したある一つのメッセージとターゲットの言語(英語を学びたいなら英語)と結びつけることだ。
それは、世界中には様々な民族や人々がいるけど、人間が食べ物を消化するプロセスは一つしかない のと同じだ。』
さらにクラッシェンの証言に次のようなものもあります。
“学生たちに、いろいろな学習法を試してもらったが、
この原理*を利用した方法を用いたところ、他の方法よりはるかに効果が高かった。“ (クラッシェン)
語学習得方法世の中にはたくさんありますが、脳内で起こるプロセスは、一つの同じことが起こっている……
母国語で完全に理解できているメッセージとターゲット言語を結び付けなければ、
外国語は身につかないということです。
シュリーマンの学習法では、母国語を使い、
まずこれからターゲット言語に変換する内容をできるだけ明確にイメージし、
それからターゲット言語を、単語、文法単独でなく、
完全な文章の形で見て、聞いて、この2つを結びつけていくのです。
シュリーマンが用いた学習法では、
『母国語+ターゲット言語の無意識の結びつき』が起こるのです。
この結びつきは <無意識に> 起こるのです。
『その結びつき』 こそが、語学習得のエッセンスそのもの なのです。
結局、シュリーマンの学習法は、 シュリーマン独自の方法という訳ではなく、
クラシェンのいう、 一つしかないという語学習得の脳内プロセスと完全同一のものであることからもわかる様に、
『語学習得 唯一のエッセンスそのもの』 ということになるのです。